今回の「モンクレール + リック・オウエンス」を見て、まず考えたのは、ダウンをどれだけ暖かく着るかではなく、いつもの服の輪郭をどう変えるか、ということ。ブルータリズム建築を思わせる硬質なラインと、アウトドアウェアの機能性をひとつにしたコレクションは、定番の防寒着とは少し違う目線で選びたくなる。モンクレール コピーを探すときにも、ロゴや色だけで決めず、こうしたシルエットの作り方まで見ておくと、自分のワードローブに合う一着かどうか判断しやすいと思う。今回の服は、着る人の体型や合わせるボトムによって印象がかなり変わりそうだ。
最初に試したいのは、チェリーレッドのクロップドダウン。鮮やかな赤は写真で見ると主張が強いけれど、着こなしでは面積を小さくすると意外に扱いやすい。ハイウエストの黒いワイドパンツ、細身のロングスカート、あるいはチャコールグレーのスラックスに合わせて、上半身だけに色を置く。丈が短いぶん、腰位置が高く見え、ボリュームのある襟元が顔まわりに視線を集めるので、ネックレスや大きなマフラーを重ねる必要はなさそう。足元は厚底ブーツで重心を下げてもいいし、細身のスニーカーで軽くまとめてもいい。赤を主役にする日は、ほかの色を二色程度に抑えると全体が散らからない。

このジャケットの面白さは、単に短いダウンというだけではない。立体的なタートルネックと、ニットトリムで絞ったウエストによって、肩から胸にかけてのふくらみと腰まわりのくびれが同時に見える。一般的なボックス型のダウンは中に厚手のニットを着込める反面、横から見たときに全体が四角くなりやすい。一方、このモデルは服そのものに形があるので、インナーは薄手のリブニットやフィット感のあるカットソーくらいで十分かもしれない。購入前には、首まわりを閉じた状態で顎に当たらないか、腕を前に出したときに裾が上がりすぎないかを確認したい。デザイン性が高い服ほど、試着時の小さな違和感が後から気になりやすい。
もうひとつ気になるのが、幾何学キルティングを配したフライトジャケット型のダウンとフード付きベスト。コンクリートの外壁を連想させるパターンは、遠目には模様として見え、近くでは立体的な陰影として効いてくる。無地のダウンよりも表情があるため、インナーやパンツまで柄物にすると少し忙しい。白の長袖Tシャツ、黒のカーゴパンツ、グレーのスウェットなど、普段着に近いアイテムと合わせるほうが、アウターの造形が自然に引き立つ。フライトジャケット型なら裾からシャツを少しのぞかせてもいいし、ベストなら袖にボリュームのあるスウェットを重ねて、肩まわりに奥行きを出す着方も楽しめそうだ。
背面の横一文字のリボンは、見た目のアクセントであると同時に、肩に掛けて持ち運べる仕様という実用面も持っている。気温差のある時期には、着ている時間と手に持つ時間が交互に訪れるので、こうしたディテールは案外ありがたい。ただし、肩掛けしたときに中綿の厚みでずり落ちやすくないか、リボン部分に負荷が集中しないかは確認しておきたい。機能として便利でも、使い方が限定されるなら自分の生活に合うとは限らない。普段から電車移動が多い人や、屋内外を行き来する日が多い人なら、持ち運びのしやすさを含めて検討する価値があると思う。
素材については、見た目の印象だけで「夏向けだから薄くて軽い」と決めつけないほうがいい。コレクション全体はサマーシーズン向けとして紹介されているものの、ダウンジャケットやベストも含まれているため、アイテムごとに保温性や重量は異なるはず。表地の組成、ダウンの種類と混率、フィルパワー、裏地の仕様、ファスナーやスナップの仕上げは、商品ごとの表示を見て判断したい。特にクロップド丈のモデルは、見た目のボリュームに対して中に着られる服の厚さが限られる可能性がある。暖かさを最優先するなら定番のロングダウンと比べ、春先や肌寒い夜の羽織りとして使いたいなら、軽さと通気性を確認する。価格に見合うかどうかは、デザインだけでなく着用できる気温の幅にも左右される。
比較するなら、ストーンアイランドのアウターは素材の表情や機能的なディテールを楽しみたい人に向き、モンクレールの定番ラインは防寒性や着回しやすさを重視する人に選びやすい。そこへリック・オウエンスの造形が加わる今回のコラボは、実用性だけでなく、服の形そのものをスタイリングの中心に置きたい人向けだと思う。アークテリクスのようなテクニカルなウェアと比べると、こちらは動きやすさや軽量性だけを追求するというより、立体的なシルエットや存在感を楽しむ方向に重心がある。つまり、同じアウターでも選ぶ理由が違う。毎日の通勤に一着だけ必要ならベーシックなモデルのほうが出番は多いかもしれないが、服装に変化をつけたい人にはコラボならではの面白さがある。

では、買う価値があるか。私なら、手持ちの服に黒、グレー、生成りなどのベーシックカラーが多く、アウターで雰囲気を変えたい人には候補に入れる。一方、すでにボリュームのあるアウターが多い人や、軽く畳んでバッグにしまえる上着を探している人には、実物の重さや収納性を確かめるまでは急いで決めない。チェリーレッドは気分を変える力がある反面、着る頻度は色の好みに左右される。幾何学キルティングは黒やグレーの服と相性がよさそうだが、手持ちのパンツが細身中心かワイド中心かでもバランスは変わる。商品画像だけで判断せず、正面だけでなく横と後ろのシルエットを確認したい。
着こなしのコツは、アウターの個性を全部説明しようとしないこと。赤いダウンの日はパンツと靴を静かにまとめ、キルティングのアウターの日はインナーを無地にする。フード付きベストなら、長袖のトップスを重ねて季節の境目に使う。ブルータリズム建築から着想した硬いラインも、柔らかなニットや落ち感のあるパンツと合わせると、日常の服になじんでくる。モンクレールらしいアウトドアの背景と、リック・オウエンスの彫刻的な感覚がぶつかるところに、このコラボの魅力がある。誰にでもすすめやすい万能アウターではないけれど、いつものコーディネートに少し緊張感を加えたいなら、試着してみる意味は十分にありそうだ。
